2003年12月3日 神戸新聞 19面 文化
東寺襖絵の下絵など浜田泰介氏の近作展
京都・東寺観智院の減給をこのほど完成させた日本画家・浜田泰介氏の近作を紹介する個展が、神戸・ポートアイランドのボートピアギャラリーで開かれている。
 浜田氏は一九三二年、愛媛県宇和島市生まれ。京都市立美大(現京都芸大)、同大学院で日本画を学んだ後に渡米。抽象画へ創作の幅を広げた。帰国後は日本画に戻り、近年は京都の大覚寺や醍醐寺で、襖絵や障壁画を相次ぎ手掛けてきた。
 神戸滞在中に震災に遭った奇縁から同ギャラリーで個展を始め、今回が3度目になる。今展では観智院襖絵の下絵を中心に、近作約五十点を披露。「笹と雪」「大菊」など、日本の四季の情景を独特の色使いで表現している。
 浜田氏は「もっと描けると信じており、、作品には常に不満足。だが震災の経験もあり、明日何が起きるかは分からない。生きた証しとして、一枚でも多くの絵を残したい」と話している。
十四日まで。同ギャラリー078・303・7373