「遠い国へ」

青い眼の若者よ 金髪の少女よ
もしも その船がいつの日か
琵琶湖を抜け出して
きみたちの国へ出航する時が来たら
そっとおしえてくれ

一日の労働の後のビールの泡を
シャボン玉みたいに
湖面に飛ばしながら
そんな他愛もない夢物語を
肴にしているきみたちを
想像したりしてみる

しかし ほんとうに
出航のドラは鳴るかもしれない
きみたちの底抜けの陽気さがあれば
ミシガン号を故郷の港に
横付けにすることもできるかもしれない

海賊のように大騒ぎしながら
きみたちと太平洋を渡り
遠いむかし わたしがその国に
忘れてきたものを さがしてみよう