息子よ

息子よ
お前にもとうとう
旅立ちの朝がきてしまった

詮ない繰り言はもう終りにしよう
昔のアルバムも暫くの間は
押し入れの奥にしまっておこう

あの雪の朝 お前が作って投げてよこした
雪の玉の あたたかさを
お前に語るのは止めよう

父と母の腕で作ったブランコに
無心に身をまかせたお前の
あの頼りなげな重みを
お前に語るのは止めよう

息子よ
旅立つお前に 父と母は何を贈ればいい
十八年の思いをこめた言葉のほかに