結婚

一文無しの絵描きだなんて
ちょっと 私の気をひいた
百万本の薔薇買うために売る
家もなく
まして
私は女優でもなく

悲しみの色はどれなの
笑いは何色なの
時は 風は 秘密は 祈りは
他愛ない私の問いに
困った目をして
あなたは 生真面目に
パレットの上に色を置いていった

あなたが
どうしても作れなかった
幸せの色
それだけは
私に置かせて