青春

思いだそうとして思い出せない 声
輪郭もおぼろげな 顔
覚えているのは ただ あの町角

その冬 初めての雪の中で
聞こえてきたのが
ジングルベルだったのか
第九だったのか

別れの言葉を投げたのが
あなただったのか 私だったのか

自分の運命を
あんなに乱暴に放ったというのに
季節の色しか思い出せない

どこにでもある小さな通り
方向を見失った少女が
立尽くしていた白い町角

遠い日の 恋の記憶